2005年01月23日

米国出国審査

「入り鉄砲、出女」といったのは参勤交代制度が華々しい江戸時代日本でした。箱根の関所というのは随分審査が厳しかったようですね。現代では各国の入国、出国審査が箱根の関所にあたるのでしょうか。多くの国、とくにいくつかの発展途上の国では出国審査が厳しく行われます。私の経験のなかでも、その昔ペルーの出国審査でパスポートと実物が似ていないと言われ、途方に暮れたことがあります。イランでは出国時に貴金属やペルシャ絨毯を持っていないか検査された思い出もあります。

アメリカでも出国審査が導入されることになりました。日本を含め各国いろいろな理由で出国審査をしていますが、アメリカは今まで、ちゃんとした出国審査をしていませんでした。外国人は入国の際I-94(ビザなし入国の場合はI-94W)を記入提出して、その一部を滞在中はパスポートと一緒に保管します。その保管したI-94の一部を出国の際、航空会社のカウンターなどで提出すれば、出国の手続きは完了していました。入国に関しては厳しい国ですが、出国に関しては「出ていってしまえば問題はない」という程度に考えていたのかもしれません。

昨年各空港で、入国の際、指紋と顔写真を撮られる制度が導入されたことは皆さんご存じだと思います。US-VISITというプログラムです。現在までに170万人強の外国人が利用している計算になります。この入国と同じようなシステムを出国時にも外国人に課していこう、ということになりました。現在までに試験運転として、バルティモア・ワシントン国際空港、シカゴ・オヘア国際空港、デンバー国際空港、ダラス・フォートワース国際空港等で導入されていましたが、1月19日にはニューアーク国際空港で導入され、その後、プエルトリコ空港、サンフランシスコ国際空港、デトロイト・メトロポリタン空港でも導入されていく予定です。

出国に際して、3つの方法により手続ができるように現在試験運転されています。
1つ目は出国ステーションがあり、パスポート情報を読み、指紋を採るという方法で、写真もデジタル録画され、レシートを受け取るという方法です。
2つ目は一つ目の方法とあまり変わりはありませんが、ステーションではなく出国ゲートで指紋を採るという方法です。
3つ目はUS-VISITワークステーションで、係員が情報をマニュアルで得るという方法です。

これから出国手続が導入される空港では、入国の際に出国の手続きの方法を書いた説明書を渡す予定なので、上記空港から入国され、出国も考えている外国人の方は、必ず説明書を受け取ってください。また出国の際に、どこで手続をするかは、空港内にわかりやすい掲示をするということを目標にするようです。

セキュリティの問題で、いろいろ複雑な手続が必要になっていくアメリカですが、外国人はできるだけ正確に情報を入手して対応していくしかなさそうですね。では、また次回まで、さようなら。  
Posted by jinkencom at 06:41Comments(0)TrackBack(0)