2004年09月30日

インフォパス( InfoPass ) について

サンフランシスコは秋分の日を超えて少し寒くなってきました。ヒーターのスイッチを朝、家をでるとき切り忘れないよう、また毎日自分に言い聞かせる日々がはじまります。皆さんのお住いの地域の天気はいかがでしょうか?

さて今回は、アメリカにすでに住んでおられる外国人の方にとって有益な話題を提供いたします。インフォパスというインターネットベースのアポイントメント予約システムがアメリカ移民局(U.S. Citizenship and Immigration Services(USCIS))で開始されることになりました。皆さんが朝早起きして列に並ぶ、という負担が軽減されることになりました。インターネットの有効な使い方だと思います。

現在では移民に関するほとんどの書類審査等は郵送で終えることができますが、ケースによってはお住いの最寄りの移民局に出頭する必要が生じます。出頭にもいろいろなケースはあると思いますが、今回のインフォパスは一定のケースに関しては、事前に予約を行い、事務処理をスムーズにすることをねらっています。
www.uscis.govにインターネットを通してアクセスします。特別なソフトウェアやプログラムは必要ありません。また現在12カ国語を選択できますが、残念ながら日本語はまだ存在していません。このインフォパスに最初にアクセスする時には、名前や誕生日などの情報を入力する必要があります。入力の後、アポイントメントの予約ができるようになりますが、与えられた2週間の期間のなかで、いつが良いのか日時を選ぶことになります。すべての選択が終了すると、アポイントメントレターが表示され、それを当日コピーしてもっていくことができます。これでアポイントメントを取る手続きは終了です。その後、同じようにサイトにアクセスして、日時を変更したり、キャンセルしたりすることができます。
また、アポイントメントレターをなくしてしまったときも再度プリントアウトすることができるので便利です。

当日はアポイントメントレターと必ず現在有効の身分証を持っていくようにしましょう。過去の例では移民局に入ろうとしたところ、身分証の有効期限が切れていて、アポイントメントに行けなかったという例も聞いています。また、事前にカメラ付き携帯はどこかにおいてから、移民局にでかけてください。特に最近は、カメラ付き携帯について、裁判所でも移民局でも厳しく、弁護士であろうと、だれであろうと持ち込みを禁止しています。移民局から遠いところに車を止めたり、公共の交通機関で来た場合に、携帯をおく場所がなくて非常に困る場合があります。ぜひ、気を付けてください。

だんだん移民局もコンピュータ化に力をいれてきました。今回のサービスも非常に良い傾向だと考えます。また、オンライン化等移民局の動向が発表されたら皆さんに話題を提供していきたいと思います。それでは、また次回までさようなら。  
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2004年09月16日

H-1Bビザ発行上限数に関する現状

アメリカの大統領選挙が近づいてきましたが、両者、足の引っ張り合いをしているのは、本当に閉口します。相手をけなしても自分が素晴らしくなるわけではありませんからね。空港の本売り場や家の近くの本屋さんに行ってもびっくりです。大統領選挙の足の引っ張り合いがそのまま本になっていて、ベストセラーとなっているのです。なんとなく日本に存在する減点主義っぽい感じがしてうんざりです。大統領が誰になるかは重要ですが、税金、イラク問題、教育問題、それに移民法の問題など、人々に影響する大きな問題がたくさんあるのですから、ちゃんとポリシーを明確にして、くだらない足の引っ張り合いでエネルギーを無
駄にしてほしくないですね。皆さんは大統領選挙を追っていらっしゃいますか。

さて、今回はH1-Bビザの発行数に関する情報を皆さんにご提供して、Hビザ取得を考えていらっしゃる雇用主、被用者の皆さんの注意を喚起したいと思います。この2004年10月1日から2005年度分のHビザの新規発行枠が適用されはじめます。ご存じの方も多いかもしれませんが、この年間の新規発行枠は現在6万5千であります。

2004年度分のビザは今年の2月にすでに発行枠に達してしまっていて、その後働きたいと思っても、2004年の10月1日以降に働ける枠、つまり2005年度分の枠を利用して、申請をするしかありませんでした。能力のある方や、多数の外国人を雇いたいと思っている企業には本当に迷惑な話で、我々弁護士も、少ない発行枠のために随分苦労をさせられました。ところが、現在の予測でいくと、すでに2005年度分のHビザ申請枠が一杯になってしまう可能性がでてきました。早ければ、今年中に一杯になってしまうかもしれません。現在までに2005年度用のHビザ申請書を移民局が受理した数は、実に45900件にのぼりますので、あと2万件程度の枠しか残っていないのです。

どの程度外国人で、専門的な知識を持っている人をアメリカに入国させ、就労させるか、という問題は純粋に政治の問題だと思います。しかし、現在、工学、数学、コンピュータ系の大学院生の半分は外国人というのが、アメリカの現状ですから、アメリカとしては、外国人でも高度な専門性を持っている学生を雇いたいというのがアメリカの企業の本音な訳です。そういった角度から考えると、議会に対し、Hの枠を増やせという方向の運動があっても良いように思いますが、どのように議会が反応するのか、ある意味興味深いところでもあります。

また、H2ビザという季節労働ビザも存在するのですが、このビザも来年度の発行分が来年1月早々には発行上限数に達してしまうと考えられています。議会の対応に注目していきたいところですね。
また発行数の話がでてきたら、皆さんにご提供させていただきます。では、また次回までさようなら。  
Posted by jinkencom at 07:49Comments(0)TrackBack(0)