2004年08月31日

Hビザの申請状況について

台風も日本を直撃し、雨も降っていますが、ご機嫌を伺う葉書には「残暑」という言葉がちらほら見えてきました。サンフランシスコは9月に暑い夏が来ますが、日本は一段落というところでしょうか。

今回はHビザの申請状況等について、現存する情報を考えていきましょう。移民局が現在処理をしているHビザの件数につき具体的な情報を公開しました。2004年2月に2004年度分(2004年9月30日までの分)については、2004年8月23日現在ですでに56100件の申請結果がでているので、基本的な6万5千件には達していると判断されました。まだ、申請の判断が必要なケースがあり現在移民局で審査中のものも残っているようですが、基本的に上限に達してしまいました。

Hビザの2005年度分、つまり2004年10月から就労できる発行分については、移民法上の規定で、就労が可能になる日(2004年10月1日)より6ヶ月前から申請が可能でした。ということは2004年の4月1日より申請が可能になりました。現在は2004年度分の申請書を移民局は処理しているわけですが、2005年度分の申請書類についても4万件ほど受理を済ませており、2万1千件ほどの2005年度のケースが許可を与えられています。

2005年度分のHビザについても、かなり速いペースで上限数に達しそうです。特に、チリとシンガポールからHビザをとってアメリカに入国しやすくするように、6800件の枠がこの二国には与えられています。ということは全体の6万5千件のビザが、58200件に減ってしまったということになります。これは自由貿易協定がこの二国とアメリカの間で締結された効果です。

もし、2004年度分の枠が余れば、2005年度分にある程度の制限はあるものの持ち越されるというルールがありますが、数は非常に少なく、現在の上限数が変わるということは考えにくいです。

Hビザを考えられているのであれば、2005年度分も許可上限数に限りなく近くなっていますので、ぜひお早めに対処をはじめられた方が良いと思います。Hビザの上限数に関しては、毎年はらはらします。いい加減もう少し枠を広げてもらいたいのです。それでは、また次回までさようなら。  
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2004年08月14日

ビザウェーバー(ビザ免除)で入国する外国人の取り扱いについて

昔、私が弁護をした当時まだ学生だった女性から、今週メールをいただきまして、結婚をして子供もできたと教えてくれました。なにより元気でやっているということが書かれていました。彼女はある意味運悪く刑事事件の被告人になりました。事件終了後に、人生をやり直します、反省します、とそのときポツッと私に言い残していった顔が忘れられませんでした。その後連絡もなく、どうしているのかな、と思っていたら、なんとうれしい知らせではないですか。こういうメールがくると、辛かったことなど忘れてしまいますね。皆さんも幸せなニュースに出会っていますか?

さて、今回はビザウェーバー入国、査証免除入国について考えたいと思います。JINKEN.COMニュースではビザウェーバー入国という呼び方で以下統一します。ビザウェーバーとはアメリカの移民局の統計で、不法滞在が統計的に少ない国(現在22カ国)には、90日に限ってビザを取得しなくてもアメリカに入国を許すという制度です。ビザを取得する必要がないので、適用される外国人には非常に便利です。日本もその優先国のひとつですから、ビザウェーバーを使用してアメリカに入国するには青緑のI−94を機内で記入するだけです。

ブッシュ政権はこのビザウェーバー入国にもテロの可能性があるということで、入国管理を厳しくする動きを強めてきました。ところが、ここにきてブッシュ大統領が署名した法案(H.R.4417)によるとビザウェーバー入国者の管理に関しての厳格化が、ある一定部分に限り一年間延期されることになりました。

今回の延期は外国人が、ビザウェーバーで入国する場合、パスポートに一定の生体情報を含んだ記載がなくてはいけないという法律の施行に関してです。この法律の施行が1年延期されたのです。まずそもそもなぜこのような法律が制定されようとしているのかというと、テロリストが規制の緩かったビザウェーバーを利用してアメリカに入国してくると誰何しているのです。アメリカのテロに対するイマジネーションはどこまでいけば止まるのでしょうかね。この施行が延期された法律はアメリカにビザウェーバーを利用して入国したい外国人は必ず、生体情報、たとえば指紋等の情報をパスポートに含んでいなくてはいけないと規定さ
れています。今回の延期で施行は2005年の10月となりましたが、ブッシュがいるかいないかで変わってくるかもしれませんね。要求しているアメリカは置いておいて、要求されている側のヨーロッパや日本、シンガポール政府は、パスポートの再発行に対応しなくてはいけませんので、大変なことです。当のアメリカはそもそも自国のパスポートに関して、全く生体情報に対応できていない現状なのに・・・。 

第2点目ですが、現状の法律では2004年9月30日からすべてのビザウェーバーで入国する外国人に対し、アメリカ入国の際、デジタル写真と指紋の採取を要求しはじめます。入国審査が遅滞することはないと言っていますが、実際にどうなるのかは、現状では不明です。

第3点目ですが、2004年10月26日までにすべてのビザウェーバーで入国する外国人(22カ国)は機械読み取り式のパスポートを持つことが義務づけられます。日本人で古いタイプのパスポートをお持ちの方は少ないと思いますが、自分のパスポートが機械読み取りに対応するのか、必ず確認されてください。機械読み取り式でなければ強制送還される、といったことはまず起こらないと思いますが、移民官の裁量によるところが多いですから、できれば事前にチェックをされておくことをお勧めします。

このような変更がされようとしているアメリカに関して、国際社会からの反発も少なくなく、旅行者も減るのでは、と危惧されています。皆さんはどのように感じられるのでしょうね。それではまた次回まで。さようなら。  
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