2003年11月30日

最近のビザ申請状況

アメリカではホリデーシーズンがはじまりました。街ではクリスマスツリーが目立ちはじめました。サンフランシスコのダウンタウンもすごい人です。観光の人達なんでしょうかね。皆さんの街ではどうでしょうか。日本ではまだまだ年末に向けて、皆さん忙しくされているのでしょうね。

今回の移民関係のニュースは最近のビザ申請の雰囲気について考えてみたいと思います。法律の解説というよりは、日本人として知っておきたいといった程度かもしれませんが、人によっては死活問題だと思います。ビザの申請というのは、アメリカ入国を考えている外国人にとってはある意味一つの山場だと考えられます。ところが、このホリデーシーズンになり、いくつかのファクターで各アメリカ大使館・領事館のビザ審査、主に非移民ビザ申請に関する審査に遅滞が見られます。もちろんセキュリティー上の問題ということがすべての基本となっていると考えられますが、様々な手かせ足かせが外国人がアメリカに入国するための要件となってきたため、時間が今まで以上にかかっていますし、更に新たに導入された、またはされるであろう規則により、移民審査をする側にもいろいろ消化しなくてはいけない状態になっています。移民法は、大まかな法律が変わっているというよりは、細部の手続がドラスティックに変わっているという感じでしょうか。

これから、アメリカでは休みを取る人が増えてきますが、外国人でも例外ではありません。単身赴任をされている方や、家族と離ればなれになっている方々など、アメリカで会いたい、と思われていることでしょう。ところが、最近のアメリカ移民法の手続部分の改正で、「アメリカ離れ」が顕著になってきました。移民法の法曹協会の発表によると、アメリカに非移民ビザで訪れる外国人は2002年と2003年とを比べると延べ6900万人から4900万人に減っています。ビザの申請数にしても、2002年と2003年を比べると15パーセントも減っている様です。

以前JINKEN.COMニュースでも紹介しましたが、日本を含む、ビザウェーバーが使える国々に対しては、アメリカ入国に際してマシン・リーダブルのパスポートを要求していますが、アメリカ合衆国自体でまだ、対応が完了していません。規則はできたものの、実際には追いついていないという感が否めません。また、指紋を要求したり、写真の撮影をアメリカ入国に際して要求するといった新たな規則が外国人のアメリカ離れに繋がっているようです。私が個人的に外国に住む友人に聞いても全世界的にアメリカ入国に際して躊躇しているというのが現実です。

もちろん、9月11日事件の様な悲劇は二度と起こってほしくはありません。これは、イラクでの戦争で人が亡くなっていくことを防ぎたいのと同じように誰でも思われていると思います。しかし、ブッシュ政権の下、移民法がドラスティックに変化をしているだけではなく、外国人にとっては一つの不安の種になってしまっている様に感じます。安全管理というのは、大切だと思いますし、現実アメリカは入国する外国人の審査に敏感にならざるを得ない状況にありますが、一刻も早く、スピーディーなビザの発行ができると良いと切に願います。

これをお読みの方の中にも家族が離ればなれになってしまっているという状況の方もいらっしゃると思います。この季節、できれば楽しいホリデーシーズンを皆さんに送っていただきたいと思います。皆さんが移民法の問題なくゆったり年末を過ごされると良いなと願っています。 とにかく、年末に向けて、アメリカにビザを持って入国されることを予定している方々は一日でも早くビザの申請をされると良いと思います。 大変なご時世ですが、郷には入れば郷に従うということわざは生きているようですね。それではまた次回。  
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2003年11月09日

US-VISITプログラムについて

連邦移民局がまた名前を変えました。Bureau of Citizenship and Immigration Services(BCIS)からUnited States Citizenship and Immigration Services(USCIS)に2003年11月1日をもって変更されました。
今、アメリカ移民法はあらゆる面から見直しがされていて、ある意味激動の時代だと思います。外国人にとっては非移民ビザを持っていようと、永住権を持っていようと、アメリカは厳しく管理をしていこうとしています。感覚的には、外国人に対して「厳しい」というよりは「窮屈」になってきたといったところでしょうか。以下の情報を皆さんが消化すると、なんとなく現在のアメリカ合衆国の外国人に対する対応の雰囲気がつかんでいただけると思います。

さて、今回は永住権をお持ちでない外国人の方が知っておかなくてはいけない情報を考えましょう。新しく国土安全局(The Department of Homeland Security)が施行するUS-VISITプログラムについてです。このプログラムの一部は2003年12月31日から米国の出入国管理に適用されます。

まず、米国入国に関してですが、2003年12月31日から、非移民ビザを使用してアメリカに入国する場合には両手の人差し指の指紋を採取されます。インクを使わないタイプのコンピュータ管理だそうです。また、同時に写真も撮られます。これらのステップは従来の入国審査、つまり書面審査に加えてのものですから、懸念としては、一人一人の処理に時間がかかることが考えられます。これは、従来時間がかかっていた移民審査に加えて、更に問題が増える可能性があるということです。最悪ですね。また、覚えておきたいのは、セカンダリー・チェック、つまり別室に連れて行かれて事情を聞かれる可能性が増えるということです。指紋や写真で少しでも問題が生じると、次のステージに。まるでテレビゲームのようです。

今までは、出国に際してはアメリカはあまりうるさくなかったですね。日本を出国する方がよほど難しかった。ところが、2004年にはアメリカは他の国に比べて厳しくなりそうです。今までは、非移民ビザをお持ちの方は、I-94またはI-94Wを空港の航空会社のカウンターで提出すれば済みましたが、それに加えて、指紋を採り、更にパスポートをスキャンする必要性がでてくる模様です。各空港はその施設をつくることに時間とお金をかけなくてはいけないですが、2004年にシステムを完了させるように連邦政府は指示をしています。

このように、出入国に際してアメリカ合衆国は指紋を要求することが現実的になってきました。これによって、不法滞在者、特にビザの期限が切れているにもかかわらず、アメリカに滞在をしている外国人にとっては、1996年に施行された、3年・10年の入国禁止の法律がより一層厳しく適用されるおそれがあるということです。ですので、これからコンピュータ管理される時代に来ましたので、不法滞在にはより一層注意が必要でしょう。

あと、20年くらいたつと、はっきりブッシュ・ジュニア政権の評価がアメリカでも出てくるのでしょうが、仮に「戦争好きのアメリカ」という烙印が押されるのであれば、その反動で、善良な移民や非移民保持者のコントロールに多くのお金を費やした、ということも評価の一部としてあがると思います。それではまた次回まで。  
Posted by jinkencom at 09:14Comments(0)TrackBack(0)