移民局発表のHビザに関する統計
この原稿を私が書いているのを野良猫のミミちゃんがじっと家の外から見ています。ミミちゃんのお母さんはハナコさんですが、最近姿を見せません。ミミちゃんは子供を産んで、現在四匹の子供がいますが、その子たちもまだ人には懐きませんが元気で走り回っています。これで親子三代、私が餌をあげているのですが、暢気なものですね。ニャーニャー頼ってこられると、どうしても面倒をみてしまう。こっちはいろいろやらなくてはいけないのに、ミミは満腹状態で寝そべっています。まあ野良猫が生き抜き、子供を育てるのは簡単ではないだろう、と山あり谷ありの生活を想像していますが、ミミちゃんは、眠そうな目でこっちを見ています。休日って感じですね。皆さんはのんびりされていますか。
さて今回はHビザの正式な統計が移民局からだされたので、ここで皆さんと整理しておきましょう。2003年度、つまり2002年の10月から2003年の9月末までの、申請数は新規、継続申請を含め、23万件程度でした。そのうち、21万件あまりが許可されました。新規の許可数は10万件程度です。
Hビザには、各年度申請上限数が設けられていますが、Hビザの期間継続申請に関しては、この上限数の対象外とされています。
二〇〇三年度については、上限数が過去の三倍程度に引き上げられましたが、今年度の上限数、19万5千は政府の皮算用だったと考えられています。すなわち、この上限数が適用される新規のHビザ申請は、7万8千件程度であり、上限数を大きく下回っているのです。二〇〇二年度とほとんど変わらない数字(約7万9千件)でした。一時の経済バブルのころには、もっと被雇用者数が増えると考えられていましたが、結局、この数年安定してしまっているというのが現状なのです。
今年度は、新規の申請上限数がぐっと減って6万5千件となります。事務所内を見ていると、中には焦って早く申請しなければと、考えられている方もいらっしゃるようですが、今回の統計を見る限り、そこまで焦らなくても良いように思えます。また、アメリカ国内での雇用もあまり顕著に伸びているとは思えませんし、失業率にしても、大きく減っていませんから、巷では「景気は回復する・・・」という噂を聞きますが、外国人の労働就労者がいきなり増加するということも考えにくいと思います。
今回の統計で少し安心されたのは、新卒の外国人学生さんではないでしょうか。一年間のプラクティカルトレーニングを取って、その間に就労ビザに繋げたい、と思われている方も少なくないと思います。 そんななかで、このように申請者数が少ないということがわかっているので、諦めることなく、仕事探しができるのではないでしょうか。
一人でも多く、日本人の学生さんがアメリカで仕事を得ることができ、勉強だけではなく実社会での経験を得られることができたらいいな、なんて思っています。それでは、また次回まで、さようなら。
査証免除プログラムとマシンリーダブルパスポート
私の感覚でいうと今日は体育の日なのですが、休日まで3連休になるようにシフトしてしまったんですよね、現在の日本は。よくよく公の祝祭日を数えると、アメリカより日本の方が多いのですよね。サンフランシスコに居て休日に困るのは、道が混むということです。クリスマスシーズンも然りなのですが、連休は結構車での移動や駐車に閉口します。そこで、私は休日サンフランシスコに居るときは大型スクーターを使うようにしています。危ないからやめろと周りからさんざん言われますが、メリットは絶大です。
さて、移民法の新しい動きが少ない時期ですが、今回はビザ・ウェーバー・プログラム(Visa Waiver Program)について、少々言及しておきましょう。私もよく、カキモノの中で、「ビザ無し入国」という書き方をしていますが、正確には査証免除プログラムといった方が正確でしょうね。このプログラムによりアメリカ入国に際して査証を免除される国は、統計的にその国の人達がアメリカ国内で不法滞在が少なく、犯罪にも結びついていない場合に適用されます。現在、アジアの国では、日本、シンガポール、ブルネイといった国が対象となっています。通常、これらの国は、アメリカと相互条約を結んでいますので、アメリカ人は限られた期間、査証なくして、日本やシンガポールに入国することができるのです。
日本人で観光等で渡米を考えている人達にとっては、このプログラムは非常に便利なものですね。90日以内であれば、大使館や領事館を通して、ビザを取得しなくてもすむからです。基本的にこの90日以内の滞在ということが条件ですが、入国管理官によっては、帰りのチケットを提示することを要求する場合がありますので、Eチケットを利用されている方は、少なくとも、チケットの予約についてのプリントアウトはお持ちになった方が良いと思います。この査証免除プログラムを利用する外国人は、アメリカ入国の際緑色の入国カード(I-94W)に記入・提出します。ビザをお持ちの方は白の入国カード(I-94)を利用します。飛行機の中でのお馴染みのアナウンスですね。
この査証免除プログラムは便利ですが、考えなくてはいけない点もあります。すなわち、一旦アメリカに入国してしまうと、90日を過ぎたらアメリカを出なくてはいけませんし、更に、一部限られた例外はありますが、基本的には他のビザにステータスを変えるということもできません。また、このプログラムを使って入国する場合には、強制送還等の問題があれば、異議の申し立てをすることができません。
この査証プログラムに関しても、9月11日のテロ以降、暗雲が立ちこめて来ました。元来、簡単にアメリカに観光等で入国できるためのこのプログラムに関して、アメリカ政府は注意を払うようになりました。入国に関してハードルが低いため、テロ行為を行ったり、犯罪に関係する外国人がアメリカに入国するのも容易になってしまうという懸念を持ち始めたのです。
アメリカ国務省はテロや犯罪を犯す外国人の入国を極力入国に際しての検査で抑えたいので、査証免除プログラムを使用する国のパスポートはマシンリーダブルでなくてはいけないという指針を出していました。今年の10月までに査証免除プログラムを使用する21カ国について、アメリカはマシンリーダブルのパスポートを使用することを要求していましたが、この期限を最近になって2004年の10月26日まで延長しました。この変更が急に決まると、アメリカへの観光等にも影響がでると考え、アメリカは延長を決めました。 ですので、来年、査証免除プログラムを利用してアメリカに入国されることを検討されている人には必ずマシンリーダブルパスポートが必要となりますので、注意が必要です。
それにしても、私見ですが、ブッシュは蜂の巣をつついてしまったような気がします。戦争だけでも膨大なコストがかかり、日本もその復興にお金をだすことになってしまっているようですが、このようにすべての入国者に対しての管理をすることにもかなりお金がかかってしまっていると思います。カリフォルニアの公立学校では、新しい先生もなかなか雇えない状況ですから、なんとも言い難いですね。それでは、また次回までさようなら。