最新H-1bビザ情報
最近手作りでうどんを打ってみましたが、なかなかのものでした。出汁やかえしもつくって、本格的な挑戦でした。もう少し熟練したら、次は蕎麦です。新潟の小千谷でごちそうになった蕎麦が忘れられません。蕎麦は次のステップとして取っておきたいですが、私にとっては壮大なプロジェクトになりそうです。みなさんも料理していますか。
さて、H-1bビザ(専門職ビザ)新規申請の許可枠が次年度からだいぶ狭まることになりました。H-1bビザ新規申請の年度は、毎年10月1日から翌年9月30日までとなっていますが、新規許可枠が、2003年度(2002年10月1日から2003年9月30日まで)の195000人から、次年度は、65000人に大幅に減少します。「いつごろまでに申請したら大丈夫なのか」「どういうタイミングで申請したらよいのか」と心配される方が出てきています。次年度は、今年度までに比べ、数の制限に悩まされる可能性が出てきました。
2001年度と2002年度のH-1bビザの新規申請許可に関する統計によると、2001年度は、164000人、2002年度は、79000人となっており、コンピュター関連の需要の大幅な落ち込みにより、新規申請数および許可数も大幅に減少する傾向にあります。現在、まだ米国の景気は、停滞気味なので、H-1b新規申請数が大幅に増加することはないかもしれません。
たとえば、新年度の新規申請数が2002年度並であるとすれば、年度の早い時期に、枠がいっぱいになってしまうことはないかもしれませんが2004年の夏ごろには、発行制限数に近づいているかもしれません。もし、景気についての見通しががよくなり、H-1bの専門職の需要が伸びてくれば、2004年の春の時点で、すでに発行制限数に近づくことも可能性としてはあるでしょう。
事実、5年ほど前ですが、年度中途(春頃)で枠がいっぱいになり、H-1bビザ新規申請中の外国人や雇用主である会社が非常に困った状況になったことがありました。H-1bビザを同じ会社を通し、更新するかたは、この枠とは関係がありませんが、学生のステータスから、H-1bのステータスに切替えようとする方が、この枠にかかってしまうと、米国に残るステータスを維持できなくなる恐れもでてきます。もちろんプラクティカル・トレーニングビザなどの期間がまだ残っている外国人はよいでしょうが、ステータスが宙に浮き、会社にも申請している外国人にも不利益となってしまう可能性があります。
それでは、なにかよい対策はあるのでしょうか。やはり、とにかく新年度のなるべく早い時期に申請書を出し、早めに許可を受けることに尽きます。申請者は、移民局のプレミアムプロセシング(受付してから15日以内に審査結果がでる審査方法)をできる限り利用し、許可を早めに受けることを心がける以外は、あまり良い方法がないと思われます。もちろん、米国議会が動き、H-1bの枠を年度途中からでも広げれば別ですが。この経済状況のもと、枠の拡大は、難しいように思えます。
なお、2003年10月1日から、移民局のH-1b申請手数料が、現在の1130ドルから、130ドルになります。プレミアム・プロセッシング(短期審査)料については、従来と変わらず、1000ドルの手数料になります。それでは、次回まで、さようなら。
Hビザおよび市民権申請に関する統計
移民法に関して、この季節、立法も少なく一段落と言う感じで、今回のJINKEN.COMニュースも実質的にはなんらかの法的な影響がある話題ではありません。アメリカ大使館ではビザ申請の面接が行われるようになり、日本経済新聞でも話題になっていましたが、JINKEN.COMニュースをお読みの方は覚悟ができていたのではないでしょうかね。今回は平和な話題ですが、移民局が発表した統計について、考えてみましょう。
まずは市民権に関してのデータです。まず2002年には約57万人の外国人がアメリカの市民権を得ました。移民法が改正を重ねた90年代に劇的に市民権の申請が増えたことになります。 そもそも年間30万人を越えた外国人が市民権を得たケースは第二次世界大戦の二年間のみでしたが、90年代はアメリカの政策として、アメリカ人を増やしていこうという方向です。1994年からは不法滞在者に対して、永住権を与えるというプログラムができ、長期で違法滞在をしていた外国人が永住権を得、その後市民権を得たというケースも影響しているようです。
では、人種的にはどのような推移がみられるでしょうか。まず、七〇年代までは、ヨーロッパ諸国に対して、優先枠を設けていた関係上、ヨーロッパ人が主な市民権申請を占めていましたが、七六年以降、アジア系の移民が最大数となりました。2002年では実に市民権取得者の41パーセントがアジア人で占められています。主なアジア圏移民はベトナム人と中国人で、日本人はトップ10カ国に入っていません。
移民が居住する州別では、カリフォルニアがダントツで15万人弱、二位のニューヨークよりも五万人強多いと報告されています。しかし、都市別でみると、ニューヨークは八万人以上の移民があり、二位のロスアンジェルスを三万人ほど上回っています。
一定期間、永住権を保持して市民権を取得するというケースがほとんどですが、二〇〇二年度の市民権取得者は平均八年間永住権を保持していたと報告されています。また、53パーセントの2002年の市民権取得者が女性であり、42パーセントが30才から44才でした。
今までの移民局の統計の中で、この2,3年が市民権申請者がもっとも多く、アメリカ政府の政策的一面を見ることができます。 残念なことに、市民権の申請によっては、時間が一年以上かかってしまうというケースも少なくありませんが、この点、移民局はコンピュータを導入して、スピードアップを図っています。 効果は多少あるようですが、まだ十分とはいえないと思います。
それでは、Hビザ、いわゆる専門職型非移民ビザはどうでしょうか。二〇〇三年度の四半期三期分の合計で、新たに発行されたHビザは57,000弱とされています。この数は、一年度のビザ発行上限数である一九万五千件の枠内としてカウントされます。加えて、約48000件のHビザが現在審査中であるため、この件数も枠内となる予定です。 2002年度に比べ第3四半期においては二〇〇三年度は一五パーセントも申請者がアップしています。ただ、毎月、一万五千から二万程度の数のHビザがコンスタントに処理されていると考えられますので、劇的な増減は無いと考えられます。このように、Hビザに関しての推移は落ち着いていると考えて良いでしょう。 つまり、一般的に「移民法は厳しくなった」というのは、短絡的なまとめであって、決してHビザを申請、取得している人の数は変わっていないのですから、計画的に申請を進めれば良いことだと思います。
Hビザに関しては不況のせいもあり、増減が落ち着いていますが、市民権に関しては劇的な数値のアップがありました。政治的にもあれこれおこる昨今ですが、そういった政治の一面が移民に関する統計にも影響しているのでしょうね。それではまた次回まで。